謝るが誤りは認めない2019年10月30日 18:46

英語入試新制度の最大の問題点は、受験生にとっての本試験の問題と練習用の模擬試験を同じ業者が作っている事になってしまう事だ。壮大なヤラセ、インチキの類いだ。当然、練習を受けた方が有利なように問題を作るだろうし、練習で受けておいた方が本番が高得点になると宣伝して儲けようとするだろう。
萩生田文科相は謝罪した後も「民間試験なので2回しか受けてはいけないというルールにはできない」と取材に答えたという。
 大学教授のつくるセンター試験を業者が予想してつくる模試なら民間の自由。だが、今回の入試制度変更は実務を民間に委託しただけで、国家事業だ。禁止ルールを作れない理屈が立たない。
 気乗りしない業者に頼み込んでやってもらうんだから、そこまで強く言えないなどという理由なら、そもそもこの制度を設計した役人が間違っているのだ。民間試験活用制度自体を止めるのが正しい。
 止められない理由はこれを決めた先輩大臣に睨まれたくないとか、業者に天下っちゃったとかどうせそんな事だろう。