すごい 現代版・貧乏人は麦を食え並みの国賊発言2019年10月28日 21:30

「身の丈に合わせて」は、「貧乏人は麦を食え」並みの名言だと思う。
こういう時、発言の一部を切り取るマスコミがおかしいという擁護をよく見かける。
実際、池田勇人の発言は「副食が質素な低所得者は白米より麦飯の方が栄養学的に好ましい」という趣旨だったと伝えられている。
 しかし、萩生田文部科学大臣の発言は全体を聞いてもアウト。どう擁護するのか、擁護できる物ならやって見せて欲しい。
 発言の意味は、「めちゃめちゃ頭がいいのに、貧しい家に生まれてしまった子どもが自分の望む学問ができなくても仕方がない」ということになる。明治時代でも通用しない思想だ。
 それにしても、文部大臣をやってる人が、中学や高校で習う公民や社会の授業、全然聞いてなかったのね。
 資本主義の社会では、「人々のスタート(出発点)は公平、平等だが、ゴール(結果)は平等ではない」というのが原則。結果的に儲ける人もいれば、損する人もいる。
 スタートの不公平、不平等が大きくなり、格差が固定化されてきたので、公的機関の力でスタートの不平等をなるべく小さくしようというのが、成熟した資本主義社会のあり方。萩生田大臣の「身の丈に合わせて」発言は、スタート時の不公平を容認するばかりか、国の政策によってスタートの格差、不公平を大きくしてしまう考え方だ。
 凄い能力があっても、地方にいたり、家が貧しい人間が大学に入る事ができなくなるかもしれない。日本の国力を奪う国賊物の発言である。