世界で大阪人とイタリア人だけは期待を裏切らない 吉本興業問題に思う2019年07月23日 13:02

 ドイツ人に対する先入観や思い込みが一変した夜がある。赤い皇帝シューマッハが故アイルトン・セナの優勝回数記録に並んだF1の会見。正確無比で冷徹な走りからサイボーグと呼ばれていた男が「その話はしたくない。二度と訊くな」と泣き出したシーン。深夜の生放送で見た時、「ドイツ人でも人前で号泣することがあるんだ」と衝撃を受けた。フランス人は高慢とか、イギリス人はお硬いとか、勝手な思い込みのイメージがある。会った事がない人々に関する刷り込みに過ぎず、実際に会ってみると全然そんな事ないって経験が多い。
 そんな我々の偏見や先入観を決して裏切らないのが、世界中でイタリア人と大阪人だけ。
 ロンドンやローマで見たイタリアンの事は省略するが、大阪に初めて住んで以来、大阪人はなぜこう我々東日本の人間が抱いている偏見を助長する典型的な行動を取るのかと。「大阪の人って意外に○○じゃないんだな」と予想に反した経験は皆無。
 吉本芸人の事件。社長の会見を見て、「この社長で大丈夫か」と思った人が多いらしいが、私は、ガキの使いで山崎方正とどつきあいをしていた印象しかないマネージャーが社長だと知った時から「大丈夫か」と思っていた(しかし、辞任すると次は見るからに鈍重な藤原・元マネージャーらしい)。
 芸人が「金をもらってなかったというのはウソでした」と謝罪。社長が「謝罪して自分を50%減給1年間の処分にします」。
 「大阪人はこの世の問題はすべて金の問題だと思っているのではないか」という我々東夷の偏見通りの言動だ。問題は金じゃないはずなのだが、大阪ではとりあえず金の話をしないと市民が納得しないのだろうか。
 正確には大阪人ではなく、阪神間だが、会社の後輩から「貯金、どれくらいあるの?」と訊かれた事がある。私の人生で他人にそんな事を面と向かって訊くヤツは初めてにして唯一だ。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://kajiyan.asablo.jp/blog/2019/07/23/9132424/tb