チコちゃんも科学は苦手? LEDのよくある間違い2018年12月17日 20:50

 前回放送の「チコちゃんに叱られる」で、LEDが発光する原理を取り上げていた。
その余談で、LED照明が2000年ごろから急速に普及している理由について説明していた。2014年にノーベル賞を受賞した3人の日本人、赤崎さん、天野さん、中村さんが青色LEDを発明したから。ここまではいい。
 白色のLED電球を作るには、赤、緑、青の3色が必要。赤と緑のLEDはあったが、青色ができて3色そろった。
「白色の光を作るには、赤、緑、青の3原色が必要」。これ、よくある間違い。
 人間の目に白色に見える光を作るには、2色あれば十分なのだ。
実際、中村修二さんがいた徳島の日亜化学は、青色LEDを作ると、それに黄色い光を組み合わせた2色で白色LEDを製品化した。青と黄色のように混ぜると白になる光を互いに補色という。いろいろな組み合わせがある。基本的には、赤や黄色のようなエネルギーが低い光と青や紫のようなエネルギーが高い光の組み合わせにある。
 エネルギーの高い光があればエネルギーの低い光を作るのは簡単だ。白色を作るにはエネルギーの高い青色が必要だった。
 それと、細かい事を言えば、青色以前に緑色のLEDがあったというのも本当は間違い。
中村さんも受賞が決まった時のテレビのインタビューで「本当は緑もなかった。青も緑も我々が作った」と言っていた。それ以前は暗い黄緑のLEDがあっただけで、実用的な明るさの緑色LEDはなかった。青色LEDが発明されてから青色を改良して緑を作ったのだ。

作られた順番で並べると

赤色LED → 黄色LED → 青色LED → 白色LED(青色LEDに黄色い光を混ぜた) → 緑色LED → フルカラーLED(赤、緑、青を混ぜて色を作る)

になる。